矛先が向かうその先は
矛先と刃のつづき
(どう見ても 軟膏が入ってない)
薬袋を見ながら
私の期待は、簡単に崩れて
タクシー🚖の中で、溜め息をついたら。
『どうしたんですか?』
タクシーのおじさんが、声をかけてきた。
「どうも。こうも....軟膏入ってない」
っていう説明はせず。
「大丈夫です」
って答えて。
(なにが、大丈夫なんだ?)
と思いつつ
自分の返事により、車内シーーーーーーン
(タクシーのおじさん、ごめん)
っては、この時は思えず。
胸の高鳴り、怠さ、疲労MAX!ヒュー
やっとアパートに着いた。
(さっき、お金はおろしたから大丈夫...)
でも薬局で数枚の1000円札を使ったのを思い出した。
「大きなお金しかないんです」
『え?困るなぁ』
「なぁにぃ!?やっちまったなぁ」
っては言えず。
財布の小銭合わせたけど
(タクシー代....あと100円足んねえし...)
はい、車から降りてアパートの階段をダッシュで昇降し。
息、ゼェゼェヒューヒューしながら
部屋から持ってきた100円を渡し.......
息があがってるため
アパートの階段で、暫く座って
不審者風になり。
(なんて日だ!)
と、まぁ...この日の自分の感情は、忘れはしない。
そして、この矛先は、徐々に
あの人に向かっていく
つづく